帰らない人の席
空席は、家族を待ち続ける気持ちのかたち。宴のにぎわいの中にも残る。
CHARACTER / NINO
父の帰りを待つ少年
ニノ「父さん、ぼくの字を見ると笑うんだ」
子が託した小さな願い
パン籠を運び、父の帰りを待つ10歳の少年。難しい事情を語る代わりに、蜂蜜を差し出し、父への手紙をシュウに渡す。自分の字を見ると笑ってくれた父に、また笑ってほしい。そのまっすぐな願いが、次の旅へつながっていく。
空席は、家族を待ち続ける気持ちのかたち。宴のにぎわいの中にも残る。
料理を出す人も、やがて席につく。誰が食卓に加わったかを見返したい。
右のズボンポケットからシュウの手へ。小さな紙に、ニノの言葉を託す。